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ポーカーのポジションとは?名前や勝率、戦い方までわかりやすく解説

ポーカーの様子

ポーカーの勝率を安定させるためには、ポジションの重要性を知る必要があります。ポジションによって有利・不利が変わるため、ポジションごとの最適な戦い方を理解したうえでゲームに臨みましょう。本記事では、ポジションごとの勝率や戦い方を詳しくご紹介します。

目次

ポーカーのポジションとは?

ポーカーのポジションとは、アクションを行う順番のことです。ポーカーのテーブルには同時に複数のプレイヤーが座るため、誰からアクションを始めるのか決めなければなりません。そこで生まれたのがポジションという概念であり、プリフロップではUTG(アンダーザガン)から時計回りにアクションを行います。

ポジションに関する概念は以下の3つです。

ポーカーの勝率を上げるために、それぞれ細かくチェックしておきましょう。

ポジションによって有利・不利がある

ポーカーのポジションには有利・不利があります。

それぞれのポジションの特徴をご紹介しましょう。

インポジション

インポジションは、他のプレイヤーよりも後にアクションするポジションを指します。相手のアクションを見てから自分のアクションを決断できるため、プレイヤーにとって有利な状態です。相手が弱気なアクションをした場合はブラフを仕掛けることも可能であるほか、ポットをコントロールしやすいこともメリットといえます。

アウト・オブ・ポジション

対するアウト・オブ・ポジションは、他のプレイヤーよりも先にアクションしなければなりません。相手のアクションを見られない状態で決断を下す必要があり、少々不利な状態です。ブラフが成功しにくいほか、自分のベットが適切なサイズか見極めることも難しく、慎重なプレイが求められます。

ポジションは参加人数によって変動する

ポーカー(テキサスホールデム)の参加人数は2~10人です。参加人数によって割り振られるポジションが以下のように異なります。

【参加人数別に見たポジション】

参加人数ポジション
2人SBBB・BTN
3人SBBB・MP1UTG・BTN -
4人SBBBUTG・MP1BTN
5人SBBBUTG・MP1MP2BTN
6人SBBBUTG・MP1MP2LP1BTN
7人SBBBUTGMP1MP2LP1BTN
8人SBBBUTGMP1MP2MP3LP1BTN
9人SBBBUTGMP1MP2MP3LP1LP2BTN
10人SBBBUTGEP2MP1MP2MP3LP1LP2BTN

上記の表のとおり、参加者が増えるごとにポジションも増えます。一般的な大会では6~10人がひとつのテーブルで戦うことが多いため、最低でも6つのポジションを把握しておきましょう。

ポジションとハンドレンジの関係性

UTGなどの不利なポジションについた場合、強いハンド以外はフォールドしてハンドレンジを絞るのが鉄則です。反対にBTNなどのポジションは有利なため、積極的にアクションした方がお得と考えられます。そのため、「ポジションが不利な場合はハンドレンジを絞る」「ポジションが有利な場合はハンドレンジを広げる」といった臨機応変な対応が必要です。

ポーカーのポジションは大きく分けて4種類ある

ポーカーのポジションは、大きく分けて以下の4種類です。

それぞれの勝率と併せてポジションの詳細をご紹介します。

ブラインドポジション

ブラインドポジションは、他のプレイヤーのアクションを確認できないまま強制ベットを強いられるため、ポーカーにおいて最も不利なポジションです。プロップ以降は最初にアクションを行う必要があるため、守りを意識したプレイが求められます。また、ブラインドポジションには以下の2つがあります。

ブラインドポジションの詳細
  • SB(スモールブラインド)
  • BB(ビッグブラインド)

ブラインドポジションの勝率

オンラインポーカーを運営する「PokerStars」の統計によると、ブラインドポジションの勝率は以下のとおりです。

【ブラインドポジションの勝率】

SB(スモールブラインド)11.2%
BB(ビッグブラインド)12.0%

意外なことに、全体を通して見るとブラインドポジションの勝率はやや高めです。ブラインドポジションにつく場合、強制的なベットを強いられることでゲームに参加する回数が増えるため、必然的に勝率が上がります。

アーリーポジション

アーリーポジションには、UTG(アンダーザガン)を含む最大3人のプレイヤーがつきます。ベットする順番が早いため、ポーカーにおいて不利なポジションです。プリフロップでは最初にアクションを選ばなければならず、アグレッシブなプレイは控えた方が賢明でしょう。また、アーリーポジションには以下の3つがあります。

アーリーポジションの詳細
  • UTG(アンザーザガン)
  • EP2
  • EP3

アーリーポジションの勝率

アーリーポジションの勝率は以下のとおりです。

【アーリーポジションの勝率】

UTG(アンダーザガン)10.4%
EP28.1%
EP38.9%

UTGは強いハンドでプレイすることが多く、相手がフォールドしやすいため勝率が10%を超えています。ただし不利なポジションであることはたしかであり、UTG以降のプレイヤーは順番が遅い方が高い勝率を出しています。

ミドルポジション

ミドルポジションには最大で3人のプレイヤーがつきます。特に、ハイジャックの後にアクションをするプレイヤーはレイトポジションの2人だけなので、ポーカーにおいてやや有利なポジションです。一定の警戒は必要ですが、アグレッシブなプレイを目指せるポジションといえます。また、ミドルポジションは以下の3つがあります。

ミドルポジションの詳細
  • MP1
  • LJ(ロージャック)
  • HJ(ハイジャック)

ミドルポジションの勝率

ミドルポジションの勝率は以下のとおりです。

【ミドルポジションの勝率】

LJ(ロージャック)9.7%
HJ(ハイジャック)12.0%

多くのプレイヤーのアクションを確認し、分析したうえでアクションできるため勝率は高めです。特にHJはレイトポジションとほぼ変わらない勝率となり、ゲームを有利に進められます。守りよりも攻撃を意識したプレイスタイルでゲームに参加すると良いでしょう。

レイトポジション

レイトポジションは後方でアクションができるため、ポーカーにおいて最も有利なポジションです。アグレッシブなプレイスタイルのプレイヤーは、レイトポジションにつくと実力を発揮しやすいでしょう。一定以上の分析力や経験を重ねた中~上級者にとって特に有利なポジションです。

レイトポジションの詳細
  • CO(カットオフ)
  • BTN(ボタン/ディーラーボタン)

レイトポジションの勝率

レイトポジションの勝率は次のとおりです。

【レイトポジションの勝率】

CO(カットオフ)12.8%
BTN(ボタン)14.9%

レイトポジションはその他のポジションと比べて、勝率が大幅に上がります。特にBTNは15%に近い勝率を誇るため、このポジションについた場合はアグレッシブなプレイを心がけると良いでしょう。

ポーカーの各ポジションの名前・戦い方

ポーカーの各ポジションの名前をあらためてご紹介します。

上記6つのポジションについて、プリフロップ・ポストフロップでの戦い方を見ていきましょう。

SB(スモールブラインド)

SBはブラインドポジションのひとつで、BTN(ボタン)のすぐ隣に位置するいわば一番手です。SBは最低掛け金のうち半額をベットしなければなりません。なお、後述するBB(ビッグブラインド)は最低賭け金の全額を賭ける必要があるため、それよりも小さい「スモール」と名付けられています。

SBは基本的に不利なポジションです。プリフロップではBTNに次ぐ2番目にアクションできますが、その後は最初にアクションを選ばなければなりません。相手のハンドを予測してプレイすることが難しいため、守りの姿勢を意識することが求められるポジションです。

プリフロップでの戦い方

SBの場合、ポストフロップ以降の戦い方が難しいため、プリフロップでは強いハンドでない限りコールを控えるのが鉄則です。自信がない場合、レイズに対してレイズを重ねる「3bet」を多用しましょう。これにより、その他のプレイヤーをフォールドに追い込む「スチール」を成功させやすくなります。

ポストフロップでの戦い方

アグレッシブにプレイする場合は、フロップでも引き続きベットを続ける「コンティニュエーションベット」を活用することをおすすめします。コールで参加した結果、ライバルと比べて不利な状況にあると感じた場合は、チェックでしのぎながらフォールドする戦略が最適です。

BB(ビッグブラインド)

BBは、最低掛け金をベットすることを強制されるポジションです。BTNから見て2番目のポジションに該当し、先述したSBと比較して2倍の賭け金を用意する必要があることから「ビッグ」ブラインドと呼ばれています。

SBと同じようにアクションの決め手となる情報が乏しく、ポーカーの中では特に不利なポジションのひとつです。プリフロップでは全体の3番目に、ポストフロップでは全体の2番目にベットする必要があり、守りを意識しなければなりません。

プリフロップでの戦い方

BBは最低賭け金をベットした状態でスタートするため、他のポジションよりも広いレンジでコールしましょう。たとえば、「スーテッドコネクター」と呼ばれる「78s」や「56s」といったハンドや、「A2s」「A4s」といったハンドもコールレンジに含めることをおすすめします。

ポストフロップでの戦い方

BBは、SBの次にアクションする必要があるため不利な状態です。基本的にはチェックで回し、他のプレイヤーのアクションを見極める守備的な姿勢を意識しましょう。もしレイズされた場合はさらに不利な状況に追い込まれるため、守備的なアクションを選ぶことが大切です。

UTG(アンザーザガン)

UTGは、BBのすぐ後ろに位置するポジションで、「銃口を向けられるほど危険」という名称通り、非常に不利なポジションです。特にプリフロップでは一番手としてアクションするため、慎重な判断を求められます。

手がかりが一切ない状態でアクションを選ぶことになるため、イチかバチかのギャンブル的な要素が強いポジションといえます。守備的なプレイ選択が基本となる反面、出方によってはブラフに成功する可能性もあり、場合によっては相手をフォールドに追い込むことも可能です。

プリフロップでの戦い方

UTGである場合、後続のプレイヤーが強いハンドをそろえている可能性を考慮しながらアクションを選ばなければなりません。プレイスタイルを変えてブラフを仕掛ける場面を除き、「AJs」「ATs」「KQs」といった強いハンドができていなければ、アグレッシブなプレイは控えましょう。

ポストフロップでの戦い方

レイザーとしてプレイする場合は、フロップでもベットを継続させるコンティニュエーションベットをベースにして戦いましょう。特にボードに「A」「K」「7」といったカードが出ている場合、UTGの勝率は比較的高く、ライバルとなるプレイヤーをフォールドに追い込みやすくなります。

HJ(ハイジャック)

HJは、BTNから見て2つ手前のポジションで、ミドルポジションのひとつです。ミドルポジションの中では最後にアクションを選択できるため、比較的有利なポジションといえます。なお、10人でポーカーをプレイする場合、HJの前にアクションを起こす人のことをLJ(ロージャック)と呼びます。

HJの後に控えているのは、レイトポジションの2人だけです。この2人に対しては警戒しつつも、その前にアクションをしたプレイヤーの情報を分析しながら攻撃的なアクションを選びましょう。特にタイトなプレイスタイルの持ち主に対しては、ややアグレッシブなプレイが有効になります。

プリフロップでの戦い方

HJの後ろにはレイトポジションの2人が構えているため、HJは5~6人でポーカーをプレイする場合はちょうど中間に位置するポジションです。参加人数に応じて戦い方を変更する必要があり、少人数の場合はレンジを狭めて、大人数の場合は攻撃的な意識を持ってプレイしましょう。

ポストフロップでの戦い方

ポストフロップでは、ボードとハンドの状態を確認して、勝算を感じられる場合はベットを連続させるコンティニュエーションベットを選択しましょう。基本的に、ポストフロップではアグレッシブなプレイスタイルを貫いた方が良いとされています。これにより、他のプレイヤーをフォールドに追い込みやすく、勝率を高められます。

CO(カットオフ)

COは、BTNの直前に位置するポジションです。ポーカーで最も有利なポジションとされるのはBTNですが、BTN以外のすべてのプレイヤーのアクションを確認したうえでアクションを選べるCOは、BTNに次いで有利なポジションといえます。

COはBTNと同じレイトポジションに属しており、警戒心を持たなければならないのはBTNのみです。その他のプレイヤーのプレイスタイルやアクションの内容を細かく分析して、勝算が高いと見込んだ場合はアグレッシブなアクションを起こし、勝利を目指しましょう。

プリフロップでの戦い方

COは、プリフロップの段階で大多数のプレイヤーのアクションを見られるため、より戦略的な戦い方を選べます。UTGやHJがフォールドした場合は、「89s」「T9s」といったハンドでもアグレッシブに戦うと良いでしょう。また、その他のプレイヤーが攻撃的な姿勢を見せた場合は、ハンドの強さを考慮したうえで決断を下します。

ポストフロップでの戦い方

COは、フロップ以降でもインポジションをキープしながらアクションできます。勝算の高いハンドならばコールを続けて良いですし、ペアが弱ければレイズに切り替えるのも有効です。状況に応じた柔軟な戦い方ができるのがCOの特徴なので、ポーカーの楽しさ味わいながらプレイできるでしょう。

BTN(ボタン)

BTNはポーカーにおいて最も有利なポジションで、単純に「ボタン」と呼ばれることもあれば、「ディーラーボタン」と呼ばれることもあります。特徴的なのは、その名のとおり、目の前にディーラーボタンが設置されることです。これにより、ひと目でBTNが誰なのか判断できます。

BTNについた場合は、COを含むすべてのプレイヤーのアクションを確認したうえで、最適と思われるアクションを選択できます。さまざまなデータを蓄積したうえでプレイを選択できるため、勝率は約15%と高く、アグレッシブにプレイするのが攻略のカギといえるでしょう。

プリフロップでの戦い方

プリフロップの段階で大多数のプレイヤーがフォールドすることも多く、ハンドがそろっていない状態でもオープンレイズを行えます。ただし、UTGがコールをするなどの積極的なアクションを見せてきた場合は、強い役が誕生する可能性が高いハンドをそろえている場合のみコールすると良いでしょう。

ポストフロップでの戦い方

ポストフロップではすべてのアクションを掌握できるため、極めて有利な状態です。ベットに対してコールやレイズをしたり、ハンドの状態ではフォールドをしたりして戦略的に戦いましょう。また、ブラフの一種である「フローティング」も効果的で、これによって強いハンドを持つ相手をフォールドに追い込めるかもしれません。

まとめ

本記事では、SB(スモールブラインド)やBTN(ボタン)などのポジションの特徴と、プリフロップ・ポストフロップでの基本的な戦い方をご紹介しました。実戦経験を重ねることで、ポジションへの理解度がさらに深まり、ポーカーの勝率を高めることができます。「勝負に勝ちたい」と考える方は、本記事の内容を参考にしながら少しずつ練習してみてください。

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この記事を書いた人

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